母の日に因んで
 私にはもう母はおりませんけれど、今でも、なんだか
自分の母親にはまるで頭があがらない気がしています。
 幼い時から決まって私は「出世前のお前がそんなことして
どうする」と、叱られてばかりおりました。
 わりとお利口さんだった姉や妹でさえも、たまには
「嫁入り前の娘は」とか、そういうたぐいの苦言を受けていた様でした。
 なにしろ相手は、名にし負う「明治の女」でしたからね。 

 でもそれを聞いて、私は叱られてしょげるというよりも、
「おお、俺って出世するのか?」と、長い間、
勝手にそう思いこんでおりました。根拠のない自信。
 けれど、どうも、お袋の言うようにはトントン拍子にはゆきませんでした。
 
 それとも、お袋のいってた意味は、本当は違ってたのかもしれません。
 それはまあ、そうでしょう。世間はそれほど甘くはない。要するに、 
彼女の言わんとしたところは、今にして思えば、「出世したら」はつまり、
イコール「世間に出たら・・・」の意味だったのかも。
 さもないと、今、蕎麦屋の親父でいることの説明が、
まるでつかないではありませんか。「出世の成れの果てが
それか?」と、皆さんだっていぶかしくお思いになるでしょうし。

 「やっと分かったか」と草葉の陰でお袋の奴、
今頃、大笑いをしてるかもしれませんね。
 「そうでも言わなきゃ、お前は・・・」
 分かった、分かった、分かりましたよ。
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by sobaya-mokuami | 2014-05-11 19:03
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