のんびり楽しく、生き生きと
 朝から賑やかな声がすると思ってたら、
小学校の遠足で子供達が大勢来ておりました。
 蕎麦を打っていると、戸口に二人、
見知らぬ女の子が立っています。
 「おはよう」と言いつつも、
「ん?」という表情をしてたんでしょう、
ちょっと口ごもりがちに「いつか、お父さん達と一緒に、
家族みんなで、蕎麦打ちに来ました」
 それで、ひとこと私に挨拶に来たんだそうです。

 「おお、忘れてた。ご免ね」と謝りつつも、
「憶い出して、顔を出してくれるなんて、
とても可愛いじゃないか」と、内心思いました。
 田舎の子供には、まだこういう素直さがあります。
 家族で蕎麦打ちをしよう、という親御さんが
偉いんでしょうね。若いけれど、見識があるんでしょう。
 だいたいこういう家の子は間違いありません。

 ・・・と、今日は朝から非常に気分良く、
仕事が進みました。仕舞い掛けに一人の
お客様がいらっしゃって、お蕎麦の提供し具合を
しきりに褒めて下さいました。「お店の設えが良い。
何気なく飾ってある小道具が良い。器も良い」
 たまりかねて「お蕎麦も良いでしょう?」と、
聞いてしまいました。

 「それより何より、親父さんの悠々迫らぬ
その生き方がいい!」
 「そりゃどうも。でも、たいして稼ぎにはなりません、ね」
「それが良いんでしょうな」「ただ、これでも、商売人の
成れの果てですから、多少の計算はしてるんですよ」
「当然でしょうな。しかし、どういう具合に?」
「バランスシートで言うところの、『資本』とする部分を
『余命・つまり、残り時間』としているんです。
「『健康』やら『元気』と言ったって良いんですが・・・」「なるほど」
 「要は、残り時間をどう楽しく過ごすか、ですから、ね」
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by sobaya-mokuami | 2008-10-23 21:08
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