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いま、世界中で・・・
  世界中の人が、今、経済的な理由で右往左往しています。
 難民問題にしろ、テロにしろ、グローバリズムにしろ、
多くの犠牲を払って得た歴史的な教訓を無視したポピュリズムの蔓延にしろ、
およそ厄介な問題の根幹には、おそらくはそれがあります。

 お金の問題というのは、生きる上においては大変たいせつなことだし、
決してないがしろにしてもよいことではありません。
 商家に生まれ、育ち、その環境の中で人並みの苦労と喜びを味わって来た
私たち夫婦は、もちろんそのことを重々承知しているつもりです。

 にも拘らず、私たちはそれ以上の価値(例えば、美しいこととか、
人との交歓とか)が、この世の中には数多く存在することも
少しは弁えているつもりでおります。

 嘗て、『肥後民家村』の南門に『小林美術館』という、
卓越したくつろぎ空間を持った美術館がありました。そしてその中に、
いつ行っても変わらぬ笑顔で迎えてくれるご夫婦がいらっしゃいました。
 私たちは、いわばその素敵なカップルに憧れて、
『肥後民家村』に来て、蕎麦屋を始めたようなものでした。
 
 なぜなら、私達夫婦も『小林美術館』の、その素敵な在り様を
大いに見習い、経済的価値以上の価値を『蕎麦屋木阿弥』という形で、
現実に体現してみようと、考えたからです。
 でも、その事実をことさらにお客様に申し上げたつもりは
ございませんでした。一旦、暖簾を潜り、実際にお蕎麦を
召し上がって頂ければ、私どもの志やら思いと言うものは、
充分に分かって頂けるものと信じていたからです。
 蕎麦屋をやっていて、お蔭様で、この十五年足らずの間に、
ずいぶん多くのお客様にご愛顧頂き、日々楽しい思いを
させて頂きました。有り難うございました。

 ところで、皆様もよくご存知の『星の王子様』という
童話があります。その中に、「大切なことは目に見えない」
という重要な言葉があります。

 そこで、いま、思い出した本があります。それは、平川克美さん
という方の『何かのためではない、特別なこと』(平凡社)
 その「理屈っぽいあとがき」に・・・ 
   繰りかえし行われるのは、そこに単なる商品交換とは別の、
  目に見えない信用交換が行われているからではないのか。
   誠意と感謝の交換と言い換えてもいいかもしれませんが、そちらの
  交換は目に見えません・・・P209

 まさにそうなんです。大切なことは目に見えません。やたら数字のみを
追いかけても、大切なことを取りこぼすことがあります。
 今日、本屋の棚にある本の題名『あり得ないレベルで人を大切にしたら、
業績があがり、23年も黒字が続いた』(・・・だったかな?ダイヤモンド社、
なにしろ本屋の店頭でのうろ覚えだったので・・・)を見て、
「まさにその通り」と、思いました。一事が万事において、
どうもそうじゃないのが、いまどきのはやりのようなので・・・
あえて、付け加えておきたいと思います。
 
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by sobaya-mokuami | 2017-04-19 20:14
臨時のお休みを
 毎度たいへんご迷惑をおかけ致しますが、
臨時休業のお知らせです。

 4月19日(水)及び
 4月22日(土)から25日(火)の4日間は
臨時にお休みを頂きます。行楽シーズンの真っ最中ではございますが、どうか
あしからずご了承くださいますようお願い致します。

 尚、先日お知らせした通り、6月25日(日)をもって、
町からの意向に従い、『蕎麦屋木阿弥』は閉店致します。
 口幅ったい物言いながら、第一級のかなり上質のそば粉を使った
お蕎麦ですので、いまだ召し上がったことのない方は、物は試し、
話の種としても、これを機会に是非一度、当店自慢のお蕎麦をご賞味ください。 
 従来のお蕎麦の概念が変わること、請け合いです。
 最後の機会を是非、お見逃しなきよう、重ねて、ご案内申し上げます。

 ところで、先日、数年前に亡くなった詩人長田弘の『すべてきみに宛てた手紙』
という本の中で、今の気持ちにぴったりの、格好の文章を見つけました。

 手紙1
 はじまりというのは、何かを始めること、そう考えるのが
順序なのかもしれません。
 しかし、実際は違うと思うのです。始まりというのは、
何かを始めるというよりも、つねにやめるということが、
いつも何かのはじまりだと思えるからです。・・・p1
 ・・・物事の始まりは、いつも瓦礫のなかにあります。やめたこと、
やめざるをえなかったこと、やめねばならなかったこと、
わすれてしまったことの、それでもそこになおのこるもののなかに。P3
   
 そう言えばそうなのかもしれませんね。閉店のニュースを聞いて、
長年のお客様の中には、色々と疑問を呈したり、憤慨したり、
「ではこうしたら?」の新たな提案をされたりと、それこそ真剣に
かつ親身に考えて下さる方は多いのですが、それはそれとして、
有り難く拝聴しながら、私の中では、既にもう何かが
着々と始まっていますので、なんとこたえようもありません。
 次なる未来に向かって、ある程度の計画が出来つつあるからです。

 「何も決まらない」「決めることが出来ない」が相場の、一般のお役所辺りとは、
そこらあたりが根本的に違うのかもしれません。(イヤ、余計なことでしたか)
 もちろん急ぎすぎて、「拙速」ということだって、あります。
 当店の「後がま」は、なんとかと言うスリランカ人の「カレーのお店」
なんだそうです。
 それにしても誰が決めたんでしょうね。この場合「拙速」でなければ
よろしいのでしょうけれど。或は、「無責任な結果」にならなければ・・・

 最後はまさか「自己責任で」と、経営者のスリランカ人に責任のすべてを
なすり付けておいて、ことを企んだ張本人達は、素知らぬ顔で
逃げるつもりではないでしょうね。どこかの、政治家のように・・・
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by sobaya-mokuami | 2017-04-10 19:13